私たちが担当するのは「在宅緩和ケア」です。
緩和ケアとは、従来の病気の治癒を目的とした治療とは別に、あるいは並行して行われる、ご本人の苦痛をやわらげ、症状緩和を目的とするアプローチです。心身の苦痛をやわらげることを第一として、ご本人とご家族のQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の維持向上を優先します。
例えば、がん治療中に痛みが出てくることは多いですが、在宅医療の中で鎮痛剤を処方して痛みを取ったり、食事が摂りにくくなったりした場合に点滴治療を行い、体力維持に努めたりもします。呼吸不全がある場合は、在宅酸素療法を導入することもあります。
「在宅緩和ケア」はこういったケアを在宅医療の中で行います。